「高気密・高断熱の家は高い」そのイメージ、本当ですか?
「冬は暖かくて、夏は涼しい家に住みたい」
「最近よく聞く『高気密・高断熱』って、やっぱり良いものなのかな?」
岐阜県土岐市で家づくりを考え始めると、多くの方がこの「高気密・高断熱」という言葉にたどり着くのではないでしょうか。快適な暮らしを叶えるための大切な性能ですが、同時に「なんだか専門用語が多くて難しそう…」「性能が良い分、建築費用もすごく高くなるんじゃ…?」といった不安を感じてしまうのも無理はありません。
でも、もしそのイメージだけで選択肢から外してしまうとしたら、少しもったいないかもしれません。実は、高気密・高断熱住宅は、初期費用だけで判断するのではなく、月々の光熱費や将来のメンテナンスまで含めた「暮らし全体のコスト」で考えると、とても賢い選択になる可能性があるのです。
この記事では、土岐市で高気密・高断熱の家づくりを検討しているあなたが抱える、費用や補助金、そして「建ててから後悔しないか」という不安を解消するために、専門家の視点から一つひとつ丁寧にお答えしていきます。この記事を読み終える頃には、きっとご自身の家づくりにおける最適な答えが見つかっているはずです。私たちと一緒に、後悔しない家づくりの第一歩を踏み出しましょう。
まず知っておきたい、高気密・高断熱住宅の基礎知識
「高気密」「高断熱」という言葉はよく耳にしますが、具体的にどんな状態を指すのか、少し難しく感じますよね。まずは基本を簡単にご説明します。
- 高断熱とは?
「断熱」とは、家の外の暑さや寒さが、壁や窓を通して家の中に伝わりにくくすることです。魔法瓶をイメージすると分かりやすいかもしれません。外の気温の影響を受けにくいので、一度エアコンで快適な温度にした室内を、少ないエネルギーでずっと維持できます。 - 高気密とは?
「気密」とは、家のすき間をできるだけなくすことです。せっかく断熱性能を高めても、壁や窓のつなぎ目にすき間がたくさんあると、そこから暖かい空気や冷たい空気が逃げてしまいます。すき間をふさぐことで、断熱性能を最大限に活かし、計画的な換気を効率よく行えるようになります。
特に、夏は蒸し暑く、冬は厳しい寒さに見舞われる土岐市のような内陸性の気候では、この2つの性能が、一年を通して快適な室内環境を保つための重要な鍵となるのです。
メリット:光熱費削減だけじゃない、健康で快適な暮らし
高気密・高断熱住宅がもたらすメリットは、電気代が安くなるだけではありません。ご家族の健康や日々の暮らしの質を大きく向上させる、たくさんの嬉しい効果があります。
- 光熱費を大幅に削減できる
外気の影響を受けにくいため、冷暖房の効率が格段にアップします。最小限のエネルギーで快適な室温を保てるので、月々の光熱費を抑えることができます。 - ヒートショックのリスクを軽減できる
家の中の温度差が少なくなるため、冬場の寒い脱衣所やトイレで起こりがちな「ヒートショック」のリスクを減らせます。ご高齢のご家族がいる場合でも、安心して暮らせる住環境が手に入ります。 - 結露やカビの発生を抑制し、アレルギー対策にも
適切な換気計画と組み合わせることで、壁の内部や窓の結露を防ぎます。アレルギーの原因となるカビやダニの発生を抑え、クリーンな空気環境を保ちやすくなります。 - 外の騒音が気にならない静かな室内
気密性が高いということは、音の出入りも少ないということ。車の音や近隣の生活音などが気になりにくく、静かで落ち着いた暮らしを実現できます。
私たちが標準採用している全館空調システムは、この高気密・高断熱性能と組み合わせることで、より効果が期待できます。家中の空気を循環させ、適切な設計と組み合わせることで、どの部屋にいても、廊下やトイレですらも、温度差の少ない快適な環境を目指すことができるのです。

デメリットと対策:知らずに建てると後悔する注意点
もちろん、メリットばかりではありません。良い家づくりのためには、考えられるデメリットと、その対策を事前にしっかり知っておくことが大切です。
- 室内が乾燥しやすくなることがある
冬場は特に、暖房と計画換気の影響で空気が乾燥気味に感じられることがあります。
【対策】加湿器を適切に使用したり、調湿効果のある珪藻土や無垢材などの内装材を選んだりすることで、快適な湿度を保つことができます。 - 適切な換気計画がないと息苦しさを感じることも
すき間がない分、計画的な換気が不可欠です。換気システムの性能が低いと、空気がこもって息苦しく感じたり、シックハウス症候群の原因になったりする可能性があります。
【対策】24時間、家中の空気を効率的に入れ替える「第一種換気システム」など、住宅の性能に見合った換気計画を立てることが重要です。 - 初期の建築コストがかかる
高性能な断熱材やサッシ、丁寧な気密施工などが必要になるため、一般的な住宅に比べて建築費用は高くなる傾向があります。
【対策】次の章で詳しく解説しますが、補助金制度を賢く活用したり、光熱費削減分まで含めた長期的な視点で資金計画を立てたりすることが解決の鍵となります。
土岐市の高気密・高断熱住宅、費用はいくら?
多くの方が一番気になるのが、やはり「費用」の問題だと思います。高気密・高断熱住宅の建築費用は、採用する仕様や工法、会社の考え方によって大きく異なるため、一概に「いくら高くなる」とは言えません。
大切なのは、坪単価という表面的な数字だけで判断しないこと。なぜなら、その価格の中に「どのような性能が含まれているか」が会社によって全く違うからです。例えば、私たち愛岐木材住建では、国が定める省エネ基準などをクリアするZEH・長期優良住宅を標準仕様とし、全棟で気密測定を実施しています。最初から高い性能が価格に含まれているため、後からオプションで追加していくケースに比べて、結果的にコストパフォーマンスが高くなることも少なくありません。
坪単価だけで判断は危険!総額とランニングコストで考えよう
家づくりで本当に大切なのは、建築時にかかる初期費用(イニシャルコスト)だけではありません。暮らし始めてから30年、40年と払い続ける光熱費やメンテナンス費用(ランニングコスト)まで含めた「ライフサイクルコスト」で考える視点です。
例えば、こんなシミュレーションを考えてみましょう。
A社:一般的な住宅 | B社:高気密・高断熱住宅 | |
---|---|---|
初期費用(建築費) | 2,500万円 | 2,700万円(+200万円) |
30年間の光熱費 | 約720万円(月2万円) | 約420万円(月1.2万円) |
合計コスト | 3,220万円 | 3,120万円 |
この例では、初期費用が200万円高くても、30年間の光熱費で300万円も差がつくため、トータルでは100万円もお得になる計算です。目先の安さだけで選ぶのではなく、将来にわたって家族の家計を支えてくれる「燃費の良い家」を選ぶことが、賢い家づくりと言えるでしょう。

性能で費用はこう変わる!仕様別の価格イメージ
「高気密・高断熱」と一口に言っても、その性能レベルは様々で、それによって費用も変わってきます。家づくりの打ち合わせで出てくる専門用語と、費用の関係を少しだけ知っておきましょう。
- 断熱性能(断熱等級)
断熱性能は「断熱等級」という7段階のレベルで示されます。2025年からは等級4が義務化されますが、より快適な暮らしと省エネを目指すなら、HEAT20のG2グレードに相当する等級6以上が一つの目安になります。等級を上げるには、断熱材の厚みや種類、高性能な窓(サッシ)が必要になるため、コストは上がりますが、その分、光熱費の削減効果も大きくなります。 - 気密性能(C値)
家のすき間の量を示すのが「C値(シーち)」です。この数値は小さいほどすき間が少なく、高性能であることを意味します。一般的な目標は1.0以下ですが、より高い性能を求めるなら0.5以下を目指したいところです。C値を小さくするには、職人の丁寧な施工技術が必要不可欠であり、これが価格にも反映されます。 - 換気システムの種類
換気システムには、給気も排気も機械で行う「第一種換気」と、排気のみ機械で行う「第三種換気」があります。初期費用は第三種換気の方が安いですが、第一種換気は熱交換機能(排気する空気の熱を給気に移す)を持つものが多く、冷暖房のエネルギーロスを抑えられるため、高気密・高断熱住宅との相性が抜群です。
私たち愛岐木材住建では、これらの性能を高いレベルで標準仕様としてご提供することで、お客様に安心と納得のコストパフォーマンスをお届けしています。
【2025年最新】土岐市で使える補助金を賢く選ぶ方法
高性能な住宅は、国も普及を後押ししており、様々な補助金制度が用意されています。これらを活用すれば、初期費用の負担を大きく軽減できます。ただし、制度が複雑で「どれを使えばいいの?」と迷ってしまう方も多いのが実情です。ここでは、土岐市で家を建てる多くの方が対象となる主要な制度を、「選び方」の視点で解説します。
主要な補助金制度の概要と対象者
2025年時点で、特に注目したいのは以下の制度です。ご自身の状況に合わせて、最適なものを組み合わせることが重要です。
制度名 | 主な対象住宅 | 補助額(上限)の目安 | 特徴 |
---|---|---|---|
子育てエコホーム支援事業 | 長期優良住宅ZEH住宅 | 80万円~100万円 | 子育て世帯・若者夫婦世帯が対象。省エネ性能の高い住宅の新築を支援。 |
長期優良住宅に対する住宅ローン減税優遇 | 長期優良住宅 | 借入限度額の優遇 | 補助金ではないが、所得税の控除額が大きくなり、総支払額を抑えられる。 |
ZEH支援事業 | ZEH、ZEH+など | 55万円~ | 太陽光発電などでエネルギー収支をゼロ以下にする住宅が対象。 |
※補助金制度は年度によって内容が変更されたり、予算上限に達し次第終了したりする場合があります。最新の情報は必ず公式サイト等でご確認ください。
申請の注意点と工務店のサポートの重要性
これらの補助金制度は、それぞれ申請期間が定められており、必要な書類も非常に複雑です。また、工事の着工前に申請が必要なものもあり、タイミングを逃すと利用できなくなってしまいます。
個人で全てを調べて手続きするのは、かなりの時間と労力がかかります。だからこそ、補助金申請の実績が豊富な工務店をパートナーに選ぶことが大切です。
私たち愛岐木材住建では、お客様にとってどの補助金を活用するのが最もメリットが大きいかを一緒に考え、複雑な申請手続きのサポートまで一貫して行っています。土地探しから資金計画、各種申請までワンストップでお任せいただけるので、お客様は家づくりの楽しい部分に集中していただけます。
先輩たちの失敗談に学ぶ、後悔しないためのチェックリスト
最後に、実際に高気密・高断熱住宅を建てた方からよく聞く「後悔ポイント」をご紹介します。先輩たちの失敗談から学ぶことで、あなたの家づくりを成功に導きましょう。

性能面での後悔:「思ったより寒い」「結露がひどい」
よくある失敗例:
「高性能な断熱材を使っていると聞いて安心していたら、冬になると窓際がスースーして寒い…」
「気密が大事とは知っていたけど、実際に測定はしなかった。結果、冬場の結露がひどくて後悔している」
【対策チェックリスト】
- 断熱性能をUA値(外皮平均熱貫流率)という客観的な数値で確認しましたか?
- 気密性能をC値(相当すき間面積)で示してくれますか?
- 全ての建物で「気密測定」を実施していますか?
「高気密・高断熱」という言葉だけでなく、性能を証明するUA値やC値といった具体的な数値で判断することが重要です。特にC値は、施工品質によって大きく変わるため、一棟一棟きちんと気密測定を行っている会社を選ぶことが、後悔しないための絶対条件と言えます。
間取り・設計面での後悔:「窓が大きすぎて夏暑い」「空調が効きにくい」
よくある失敗例:
「開放的なリビングにしたくて大きな窓を南側につけたら、夏の日差しが強すぎてエアコンが効かない…」
「おしゃれな吹き抜けを作ったけど、暖房の暖かい空気が全部上に逃げてしまい、1階が寒い」
【対策チェックリスト】
- 太陽の光や熱、風といった自然エネルギーをうまく活用する設計(パッシブデザイン)を提案してくれますか?
- 窓の配置や大きさ、軒(のき)の出などを、土地の日当たりに合わせて計画していますか?
- 吹き抜けなどの大空間でも、家全体の温度を均一に保てる空調計画がありますか?
高気密・高断熱住宅は、熱がこもりやすいという側面もあります。そのため、夏の日差しを遮り、冬の日差しを取り込む「パッシブデザイン」の考え方が非常に重要になります。また、吹き抜けなどの開放的な間取りを採用する場合は、家全体の温度ムラをなくす全館空調換気システムの導入が、快適な暮らしの鍵となります。私たち愛岐木材住建は、これまで多くのお住まいに全館空調を導入してきた実績を活かし、お客様に最適なプランをご提案します。

業者選びでの後悔:「『高気密・高断熱』という言葉だけで契約してしまった」
よくある失敗例:
「『うちは高気密・高断熱です』という営業担当の言葉を信じて契約したけど、具体的な性能値の提示や、過去の施工実績を見せてもらえなかった」
「デザインは気に入ったけど、その会社が高気密・高断熱住宅の施工に慣れていなかったようで、トラブルが多かった」
【対策チェックリスト】
- 施工事例のUA値やC値などの性能値を、具体的に公開していますか?
- 気密測定に施主が立ち会うことは可能ですか?
- 長期優良住宅やZEH(ゼッチ)など、高性能住宅の実績は豊富ですか?
これが最も重要なポイントかもしれません。高気密・高断熱住宅は、設計の知識と、それを形にする現場の施工技術の両方が揃って初めて実現します。言葉だけでなく、実績と数値で性能を証明してくれる、信頼できるパートナーを見つけることが、後悔しない家づくりの最大の秘訣です。
まとめ:土岐市で後悔しない家づくりはパートナー選びから
今回は、土岐市で高気密・高断熱住宅を建てる際の費用から補助金、そして後悔しないためのポイントまでを詳しく解説してきました。
- 高気密・高断熱住宅は、光熱費まで含めたトータルコストで考えると賢い選択。
- 補助金制度をうまく活用すれば、初期費用を抑えることが可能。
- 後悔しないためには、性能を具体的な数値で確認し、実績豊富な会社を選ぶことが重要。
専門用語が多くて難しく感じたかもしれませんが、大切なのは、これらの知識を武器に「信頼できる相談相手」を見つけることです。あなたの不安や疑問に真摯に耳を傾け、専門家として最適な答えを一緒に探してくれる。そんなパートナーと出会えれば、家づくりはきっと楽しく、満足のいくものになるはずです。
土岐市の土地探しから高性能住宅まで、愛岐木材住建にご相談ください
もしあなたが土岐市周辺で、土地探しや高性能な家づくりにお悩みでしたら、ぜひ一度、私たち愛岐木材住建株式会社(Aimoku)にお声がけください。
私たちは、パナソニックの耐震工法「テクノストラクチャー」を採用し、住宅性能表示における耐震等級3の設計を標準とし、ZEH・長期優良住宅基準を満たす高い断熱・気密性能を目指しています。
また、東濃地域で豊富な土地仕入れ実績を活かし、土地探しから建物の設計・施工、資金計画、補助金申請、そして完成後のアフターサポートまで、すべてをワンストップでサポートいたします。お客様の時間を無駄にしない「即席プランニング&即時見積もり」もご好評いただいております。
何より私たちが大切にしているのは、お客様に「気持ちよく家づくりをしていただくこと」。まずはあなたの家づくりへの想いや不安を、私たちに聞かせていただけませんか?
しつこい営業は一切いたしませんので、どうぞお気軽にご相談ください。