瑞浪市の新築で検討したい補助制度は「国・県・市」の3つのレベル
岐阜県瑞浪市で夢のマイホームを計画中の皆様、おめでとうございます。家づくりを進める中で、「補助金や助成金を使ってもっとお得に建てられないだろうか?」とお考えではないでしょうか。しかし、調べてみると国や県、市から様々な制度が出ており、「種類が多すぎて、どれが自分に合うのか分からない…」と混乱してしまうことも少なくありません。
ご安心ください。この記事では、複雑に見える新築補助金をスッキリと整理し、2026年8月4日現在の情報に基づいて、瑞浪市で活用を検討できる制度を専門家の視点から分かりやすく解説します。
瑞浪市で新築する際に確認したい補助制度は、大きく分けて以下の3つの階層に分類できます。

- ① 国が実施する大規模な補助金:全国共通で、省エネ性能など住宅の質に関わるものが多い。
- ② 岐阜県が実施する補助金:県産材の利用など、県の政策に基づいたもの。
- ③ 瑞浪市が独自に行う補助金・奨励金:移住促進やエネルギー利用など、地域に密着したもの。
この記事を最後までお読みいただければ、これらの全体像とそれぞれの関係性が明確になり、ご自身の家づくりにどの制度を組み合わせれば最もメリットが大きいのか、具体的な道筋が見えてくるはずです。
①国が実施する大規模な補助金
まず押さえておくべきなのが、国が主体となって実施する補助金です。これらは予算規模が非常に大きく、補助額も高額になる傾向があります。その分、ZEH(ゼッチ)や長期優良住宅といった、高い省エネ性能や耐久性が求められるのが特徴です。
2026年の中心となっているのは「住宅省エネ2026キャンペーン」です。新築住宅では、主に「みらいエコ住宅2026事業」または「給湯省エネ2026事業」の活用を検討します。ただし、同じ新築住宅について、この2事業を重複して申請することはできません。
②岐阜県が実施する補助金
次に、岐阜県が独自に実施している補助金です。2026年度に瑞浪市で新築する場合、代表的な制度として「ぎふの木で家づくり支援事業(県内新築タイプ)」があります。岐阜県産材を一定量以上使用した木造住宅を対象とする制度です。
なお、以前実施されていた「脱炭素社会ぎふモデル住宅普及事業費補助金」は募集を終了しており、2026年度の新規申請制度として利用することはできません。
③瑞浪市が独自に行う補助金・奨励金
そして、皆様にとって最も身近なのが、瑞浪市が独自に行っている制度です。市への移住・定住を促進する「子育て世帯等移住促進奨励金」や、蓄電システムなどを対象とする「瑞浪市エネルギー利用最適化事業補助金」などがあります。
代表例は「子育て世帯等移住促進奨励金」です。ただし、2026年4月以降の新制度では、原則として岐阜県外から瑞浪市へ転入する方が対象です。また、市の制度と国・県の補助金を組み合わせられる場合もありますが、財源や補助対象経費が重複する制度は併用できないことがあります。
【国】住宅省エネ2026キャンペーンを徹底解説
ここからは、国の支援策の中心となる「住宅省エネ2026キャンペーン」について詳しく見ていきましょう。2025年は「子育てグリーン住宅支援事業」等が実施され、2026年は「みらいエコ住宅2026事業」等の枠組みに再編されています。制度名や要件・補助額は事業ごとに異なるため、最新の公式情報を前提に整理することが大切です。
このキャンペーンは、「みらいエコ住宅2026事業」「先進的窓リノベ2026事業」「給湯省エネ2026事業」「賃貸集合給湯省エネ2026事業」の4事業で構成されています。新築戸建住宅では、主に「みらいエコ住宅2026事業」と「給湯省エネ2026事業」が関係します。
2025年の制度を再編した「みらいエコ住宅2026事業」
キャンペーンの中核を担うのが「みらいエコ住宅2026事業」です。GX志向型住宅はすべての世帯が対象となり、長期優良住宅とZEH水準住宅は、子育て世帯または若者夫婦世帯が対象となります。
国の制度における「子育て世帯」は、原則として2025年4月1日時点で18歳未満の子を有する世帯です。「若者夫婦世帯」は、原則として2025年4月1日時点で夫婦のいずれかが39歳以下の世帯です。2026年3月末までに工事着手した場合には、別の年齢基準が適用されます。
この事業の最大の特徴は、取得する住宅の省エネ性能に応じて補助額が変わる点です。瑞浪市は省エネ基準の地域区分で5地域に該当するため、表の「5~8地域」の補助額が適用されます。
| 対象住宅 | 補助額(1~4地域) | 補助額(5~8地域) | 備考 |
|---|---|---|---|
| GX志向型住宅 | 125万円/戸 | 110万円/戸 | 全世帯が対象 |
| 長期優良住宅 | 80万円/戸 | 75万円/戸 | 子育て世帯・若者夫婦世帯が対象(建替前住宅等の除却を行う場合は+20万円/戸) |
| ZEH水準住宅 | 40万円/戸 | 35万円/戸 | 子育て世帯・若者夫婦世帯が対象(建替前住宅等の除却を行う場合は+20万円/戸) |
このように、国が定める高い基準をクリアすることで、大きな補助を受けることができます。最も補助額が大きいのはGX志向型住宅です。長期優良住宅も主要な補助対象の一つで、要件を満たす古家の除却を伴う場合には20万円が加算されます。
なお、住宅性能だけを満たせば自動的に対象になるわけではありません。主な共通要件として、建築主本人が居住すること、床面積が50平方メートル以上240平方メートル以下であること、立地の除外要件に該当しないこと、2025年11月28日以降に基礎工事へ着手していること、登録事業者と工事請負契約を締結することなどがあります。詳しくは公式サイトをご確認ください。
高効率給湯器の導入を支援「給湯省エネ2026事業」
「給湯省エネ2026事業」は、新築住宅や既存住宅に一定の性能を満たす高効率給湯器を導入する場合に利用を検討できる制度です。主な基本補助額は、エコキュートが7万円/台、ハイブリッド給湯機が10万円/台、エネファームが17万円/台で、機器によっては性能加算もあります。
ただし、新築住宅について「みらいエコ住宅2026事業」の補助を受ける場合、「給湯省エネ2026事業」を同じ住宅で利用することはできません。給湯器の補助対象が住宅本体と別に見えても、新築住宅では重複申請が禁止されています。どちらの制度を利用するか、住宅会社と事前に確認しましょう。詳しい対象機器や性能要件は、給湯省エネ2026事業の公式サイトで確認できます。
【注意】申請は早い者勝ち!予算と期間を確認
国の補助制度には総予算があり、申請額が予算上限に達した時点で、予定された期限より前に受付が終了します。そのため、単に「年内に契約すればよい」という制度ではありません。
2026年8月4日時点で、注文住宅のZEH水準住宅は、交付申請の予約が遅くとも2026年8月17日まで、交付申請が遅くとも2026年9月30日までです。GX志向型住宅と長期優良住宅は、予約が遅くとも2026年11月16日まで、交付申請が遅くとも2026年12月31日までです。いずれも予算上限に達した場合は、その時点で受付が終了します。
特にZEH水準住宅は、他の住宅区分よりも注文住宅の申請期限が早く設定されています。家づくりを考え始めたら、早い段階で準備を進め、最新の予算消化状況を住宅省エネ2026キャンペーン公式サイトで確認しましょう。
【岐阜県・瑞浪市】地域密着型の補助金・奨励金
国の大きな制度に加えて、岐阜県や瑞浪市が独自に行う地域に根差した支援策も見逃せません。これらは国の制度とは目的が異なるため、条件が合えば併用できる場合があります。瑞浪市で家を建てるなら、制度ごとの条件を整理して検討することが大切です。
岐阜県:ぎふの木で家づくり支援事業(県内新築タイプ)
「ぎふの木で家づくり支援事業」は、岐阜県内で住宅を新築する際、構造材や内装材に岐阜県産材を一定量以上使用した建築主に補助金を交付する制度です。自らまたは家族が居住する木造住宅であることや、対象となる工務店が施工することなどの要件があります。
2026年度の県内新築タイプの補助額は、県産材の使用量に応じて15万円から最大32万円です。「みらいエコ住宅2026事業」などの国補助金等と併用する場合は、通常の補助額の55%となり、8万2千円から最大17万6千円となります。
2026年度は先着順で、募集予定は230棟、そのうち移住枠は10棟です。申請枠登録の受付は2026年9月30日まで、工事完了後の補助住宅申請は2027年2月1日までですが、予定棟数または予算に達すれば受付が終了します。また、工事完了日から90日以内の申請が必要です。最新の受付状況や木材使用量の要件については、必ず岐阜県の公式サイトでご確認ください。
瑞浪市:子育て世帯等移住促進奨励金
瑞浪市で家を建てるなら、ぜひ把握しておきたいのがこの「子育て世帯等移住促進奨励金」です。岐阜県外からの転入者を増やし、地域の活性化を図ることを目的とした瑞浪市独自の制度です。
2026年4月1日以降に転入する方については、岐阜県外から瑞浪市に転入し、住宅を新築または購入した子育て世帯等に、30万円の奨励金が交付されます。
主な要件は以下の通りです。
- 2026年4月1日以降に岐阜県外から瑞浪市へ転入し、転入日の前日から起算して過去3年間瑞浪市に住所がないこと
- 2026年4月1日から2029年3月31日までに住宅を新築または購入し、所有権保存登記まで完了すること
- 奨励金の交付申請の日から5年以上継続して市内に居住する意思があること
- 住宅に定住し、自治活動に参加するために自治会に加入すること
- 瑞浪市に転入した時点で同一世帯に18歳未満の子どもがいるか、申請者に配偶者がおり、いずれか一方が40歳未満であること(転入後1年以内に婚姻した場合の特例要件あり)
- 申請者を含む世帯員全員に市税等の滞納がなく、暴力団関係や在留資格などその他の要件も満たすこと
2025年4月1日から2026年3月31日までに市外から瑞浪市へ転入した方には経過措置があります。2026年12月31日までに住宅を取得し、2027年3月31日までに申請するなどの条件を満たせば、対象となる場合があります。
この奨励金は「瑞浪市東京圏からの移住支援金」と併用できません。また、国や県の補助金との併用については、各制度の財源と補助対象経費によって判断が異なります。申請前に瑞浪市と各補助事業の事務局へ確認してください。詳細は瑞浪市の公式サイトで確認できます。なお、移住に関する奨励金は税務上の一時所得となる場合があります。
その他の支援制度(エネルギー利用、空き家改修など)
上記以外にも、瑞浪市では「瑞浪市エネルギー利用最適化事業補助金」を実施しています。2026年度は、蓄電システム、V2H、家庭用燃料電池システムなどが対象です。太陽光発電システムは、蓄電システムまたはV2Hと同時に設置する場合に限り対象となり、太陽光発電システム単体では補助を受けられません。制度は先着順で、予算額に達した時点で終了します。詳しくは瑞浪市の公式サイトをご確認ください。
また、新築ではなく中古住宅の購入とリフォームを検討されている方向けには、「瑞浪市空き家等改修補助金交付事業」があります。対象は瑞浪市空き家空き地バンクに登録された物件で、着工前の申請などが必要です。補助上限は100万円ですが、市内事業者と市外事業者では補助率が異なります。詳しくは瑞浪市の公式サイトをご確認ください。多様な選択肢の中から、中古リノベーションという道を選ぶ方も増えています。
【最重要】補助金の賢い併用術!瑞浪市モデルケース
ここまで国、県、市の様々な制度をご紹介してきましたが、読者の皆様が最も知りたいのは「結局、これらをどう組み合わせれば一番お得になるの?」という点ではないでしょうか。ここでは、補助金併用の基本ルールと、瑞浪市で新築する場合の具体的なモデルケースをシミュレーションしてみましょう。
基本ルール:制度名ではなく、財源と補助対象の重複を確認する
まず、補助金併用の基本的な考え方を整理します。
- 国の補助金同士:同じ住宅に対して、原則として重複して国の住宅取得補助を受けることはできません。特に、新築住宅では「みらいエコ住宅2026事業」と「給湯省エネ2026事業」を併用できません。
- 国と地方自治体(県・市)の制度:自治体制度に国費が充当されていない場合は併用できることがありますが、制度ごとの確認が必要です。「ぎふの木で家づくり支援事業」は「みらいエコ住宅2026事業」と併用できますが、併用時の県補助額は通常額の55%です。
このルールを念頭に、具体的なシミュレーションを見ていきましょう。
ケース1:子育て世帯がZEH水準住宅を建てる場合
【想定】岐阜県外から瑞浪市に転入する子育て世帯(子ども1人)が、ZEH水準の省エネ住宅を新築するケース

- 国の「みらいエコ住宅2026事業」:約35万円
- 瑞浪市の「子育て世帯等移住促進奨励金」:30万円
併用が認められる場合の合計:65万円
このケースでは、国と市の制度を組み合わせられれば65万円となります。ただし、瑞浪市の公式ページには「みらいエコ住宅2026事業」との併用可否が明記されていないため、65万円を前提に契約や資金計画を進めてはいけません。申請前に瑞浪市と住宅会社の双方へ確認することが必要です。
ケース2:市内在住の若者夫婦が長期優良住宅と県産材補助を利用する場合
【想定】もともと瑞浪市に住んでいる若者夫婦が、県産材の要件を満たす長期優良住宅を新築するケース
- 国の「みらいエコ住宅2026事業」:75万円
- 岐阜県の「ぎふの木で家づくり支援事業」:国補助金等との併用額として8万2千円~17万6千円
合計補助額:83万2千円~92万6千円
この場合、瑞浪市の移住奨励金の対象にはなりませんが、国と県の制度を組み合わせられます。古家の除却について国の加算要件を満たす場合は、さらに20万円が加算されます。ただし、県産材の使用量、工務店の登録状況、受付枠、工事時期など、すべての要件を満たす必要があります。
補助金活用のための家づくり4ステップ
補助金制度を最大限に活用し、失敗しない家づくりを進めるためには、計画段階からの準備が不可欠です。ここでは、専門家の視点から具体的な4つのステップを解説します。この全体像は、当社の家づくりの流れでも詳しくご確認いただけます。
Step1:公式情報を確認し、早い段階で専門家に相談する
最初のステップは、ご自身だけで判断せず、補助金制度に詳しい住宅会社へ早めに相談することです。補助金制度は年度の途中でも受付状況や手続きが更新されます。家族構成、建築地、床面積、希望する住宅性能、着工予定日を伝え、利用できる可能性のある制度を整理しましょう。
Step2:登録状況と申請実績を確認して住宅会社を選ぶ
国の補助金の多くは、施主様ご自身ではなく、登録事業者である住宅会社が申請手続きを行います。「みらいエコ住宅2026事業」では、登録のない事業者との契約は補助対象になりません。GX志向型住宅では、建築事業者によるGXへの協力表明も必要です。
会社を選ぶ際には、ZEHや長期優良住宅の建築実績はもちろん、補助金の申請実績が豊富かどうかを必ず確認しましょう。利用予定の補助制度への登録状況と申請実績も確認しましょう。後悔しない住宅会社の比較ポイントを押さえておきましょう。
Step3:補助金の全要件を満たす住宅プランを立てる
利用したい補助金が決まったら、省エネ性能だけでなく、床面積、立地、居住要件、基礎工事の着手日、県産材の使用量などを含めて、すべての要件を満たす住宅プランを作成します。性能基準を満たしていても、床面積や工事時期などの条件で対象外となることがあります。
Aimokuでは、ZEH水準住宅や長期優良住宅に対応した家づくりをご提案しています。ただし、補助対象となるかどうかは、個別の設計、建築地、床面積、工事時期、申請枠などによって異なります。専門スタッフが、お客様のご希望と制度要件を確認しながらプランをご提案します。地震に強いテクノストラクチャー工法など、性能面も含めてご相談ください。
Step4:期限から逆算して申請・手続きを行う
最後のステップは、期限から逆算した申請です。制度によって、予約申請、交付申請、工事完了後の申請、実績報告など、必要な手続きが異なります。国の補助金では住宅区分によって期限が異なり、岐阜県の制度では工事完了から90日以内という期限もあります。
「完成してから補助金を探す」のでは間に合わない制度が多いため、契約や着工の前から住宅会社とスケジュールを共有し、必要書類を準備しておくことが重要です。
まとめ:最新情報と併用条件を確認し、賢く補助金を活用しよう
今回は、2026年8月時点の情報として、瑞浪市で新築住宅を建てる際に検討できる国・岐阜県・瑞浪市の補助制度について解説しました。
国の「みらいエコ住宅2026事業」では、瑞浪市における補助額はGX志向型住宅が110万円、長期優良住宅が75万円、ZEH水準住宅が35万円です。岐阜県の「ぎふの木で家づくり支援事業」は国の制度と併用できますが、併用時の県補助額は通常額の55%となります。瑞浪市の「子育て世帯等移住促進奨励金」は、2026年4月以降の新制度では原則として岐阜県外からの転入者が対象です。
【重要】補助金・助成金制度は、国や自治体の予算、政策、申請状況によって内容が変更されたり、受付が早期に終了したりする場合があります。この記事は2026年8月4日時点の情報です。計画を進める際には、必ず国、岐阜県、瑞浪市の公式サイトで最新情報を確認し、住宅会社および各制度の窓口へ併用可否を直接確認してください。
補助金を活用することは、単に費用を抑えるだけでなく、省エネで快適な住宅を建てるきっかけにもなります。ただし、補助金のために必要以上の設備や仕様を追加すると、補助額以上に建築費が増えることもあります。補助額だけで判断せず、建築費、光熱費、メンテナンス費用を含めて総合的に検討しましょう。
瑞浪市での家づくりや補助金の活用について、ご不明な点やご相談がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。







