曲げ強度の高い「鉄」を梁に選びました
テクノストラクチャー最大の特徴は構造体の梁がすべて鉄骨(テクノビーム)という所です。
お客様とお話をする中で、なぜ梁だけ鉄骨であとは木なの?全部鉄骨で良いんじゃない?などのご質問をいただく事が多いです。
昔から日本人になじみのある「木」。木は環境に配慮された素材でいて、丈夫で長持ち!
その建築材料としての実力は、法隆寺などの歴史的建築物を見ればおわかりいただけると思います。
しかし、木には生育してきた縦向きの力には強く、横向きの力には弱いといった特性も。柱のように木を縦向きに使う場合は十分な強度が期待できるものの、梁のように横向きに使う場合は、強度が不足しがちになるといった弱点があるのです。
パナソニックの独自部材 木と鉄の複合梁「テクノビーム」
テクノストラクチャー工法では、木の弱点を鉄の強さで補強したオリジナル部材「テクノビーム」を使用。
通常の木の梁と比べると「たわみ」が少ないので、長い年月が経過した後も、梁の「たわみ」からくる骨組み全体のゆがみがおさえられます。さらに地震などの一時的にかかる大きな力に強いのも安心のポイントです。また、梁のみを鉄骨にすることにより、コスト面にも配慮した構造となっています。
同じ長さの木製梁とテクノビームに約2.2トンの荷重を加えた実験では図のように、たわみ量が経年変化します。
新築時から30年後のテクノビームのたわみ量は木製梁の1/4以下と、高い耐久性を示しました。
サビからテクノビームを守る溶融亜鉛メッキ
テクノビームには、鉄部分に防錆作用に優れた溶融亜鉛メッキ処理を施しています。
亜鉛は鉄よりも先に反応する性質があるため、万一鉄が露出しても亜鉛が先に反応して緻密な保護被膜を作ります。
これを犠牲防蝕作用と言い、亜鉛が鉄そのものを錆や腐蝕から守ってくれます。
実際にテクノストラクチャーの家に住んでいる私の体験
〇2024年1月1日 能登半島地震
まだ記憶に新しい元日に起きた「能登半島地震」
私の自宅は高山市にあり、当時は帰省し自宅で地震にあいました。高山市は震度5弱!周りの家は観葉植物が倒れたり食器が落ちて割れたりなど多少の被害はあったようですが、テクノストラクチャーの家の中にいた私の体感は震度3程度に感じました。(個人差あると思いますが)特に制震装置は採用していないのですが、強固な構造体と構造計算による耐震等級3により多少なりとも揺れを軽減できているように感じました。
最近起きた日向灘を震源とする地震により南海トラフ地震臨時情報の「巨大地震注意」が発表されました。東濃地区も最大震度6弱が想定されています。
テクノビームは、木の性質を活かしながら鉄を組み合わせて強度を高めたパナソニックの独自部材です。
耐久性が高く、地震や台風にも強い安心の強化梁。大切な家族の命、大切な財産を守るために災害への備えは地震大国に住むうえで大切なことです。
「テクノビーム」を使うことで、柱や壁を減らし開放的な空間をつくることができます。一度、モデルハウスで体感していただけたらと思います。
ハウジングパーク イオンモール土岐 総合住宅展示場 「Tiamour Kū ティアムール」
https://house.aimoku.jp/modelhouse/aeon-toki/
次回はテクノストラクチャー構造計算(災害シミュレーション)についてお届けしたいと思います。